2025年大阪・関西万博の開幕が半年後に迫った。入場券の販売は目標の約半分にとどまるが、現状をどう打開するのか。万博の人件費などにあてる「運営費」に赤字が生じた場合の対応は、どう考えているのか。主催する日本国際博覧会協会の石毛博行事務総長が取材に応じた。
- 「万博、赤字なら誰の責任か」 焦る吉村知事、浮上した二つのリスク
――入場券の販売状況をどう評価しているか。
「10月6日時点で約705万枚。前の週より、100万枚増えた」
――企業のまとめ買いがどっと増えたのでは
「いやいや、企業のまとめ買いが急に増えたというよりは、一般の方や旅行会社の購入も増えている。一部のパビリオンなどの予約抽選が始まったのも、(要因として)結構強いと考えている」
――一般の人の購入枚数はどれくらいなのか
「それは公表しない。手応えはあるが、それ以上は言ってはいけないことになっている」
万博のマーケティングの主流は「口コミ」
――前売り目標(1400万枚)の半分にとどまっている。
「大変高い目標を設定してい…